2年ほど間が空いてしまいました。
突然ですが、サークル「ぴっちぶれんど」としてコミケで本を出します。
「クルタ計算機」という機械式計算機を開発したクルト・ヘルツシュタルク氏へのインタビュー記事(pdf)を許可を得て日本語に翻訳したものです。サークルの紹介ページにも書いていますが、内容はこんな感じです。
2日間に渡ったインタビューは自伝的要素を多分に含んだ色濃い内容で、19世紀後半~20世紀前半の計算機市場の実情から、計算機設計のアイデア、ユダヤ人差別、ナチス収容所内での計算機設計、アメリカによる開放とドイツからオーストリアへの逃避行、リヒテンシュタイン皇室によるサポート、そして電卓の登場による機械式計算機の衰退まで、読んでいて飽きることはありません。当時のヨーロッパの現実を伝える第一級の史料となっています。計算機に興味がある方、ヨーロッパの歴史に興味がある方、是非お読み下さい。
サークルカットはこんな感じで作ってみました。
コミケの出店は抽選だそうで、当選するかどうかわかりませんが、落選した場合もどこかに委託して出したいと思っています。みなさん、よろしくお願いします。
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