前回の日記の続きです。
すみません、計算の途中で足し算と引き算を間違えていました。
改めて、正しい方法で再計算しました。モンテカルロ部分のみの修正なので、中心ケースの最接近時刻・距離は変わりません。
CGはこんな感じです。誤差を考慮した100シミュレーションの軌跡を細い線で表示しています。
モンテカルロは、50000回に増やしてみました。結果はこうなります。
1000kmごとのヒストグラムも作ってみました。
正規分布っぽい結果で良い感じです。このうち火星に衝突するのは2ケースでした。2/50000=0.004%ということでNASAの発表0.01%と比べると少ないのですが、ケースが少ないので何とも言えません。マルコフ連鎖モンテカルロ法とかありますが、知りたいケース付近を集中的に試行するのでこういう場合に使われるのでしょうね。いずれにせよ、NASAの発表と矛盾は無いと思われます。ただ、2体問題の計算しかやっていないので、若干距離が遠くなる方向に計算が偏っているはずです。次に同じような天文ショーがあるときは、N体問題で解きたいと思います。
というわけで、NASA発表の追試は終了です。NASAの発表文を読むと、なんとなくモンテカルロじゃなくて解析的に確率を求めているような気がします。どんな式を使っているのでしょうか。
結論
WD5 2007 が火星にぶつかる可能性はほとんどありません。
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